Python入門: リスト

Intro to Python: List

Treemind Academy | Oct 14, 2021


今回は「リスト」に関する基礎をご説明します。

リストとは

リスト (List) とは、1つの変数に複数の値を格納することができるデータ型です。
Pythonでは、複数値を保存できる変数が4種類あり、リストはその内の1つです。他の3つは、タプル (Tuple)、セット (Set)、辞書 (Dictionary)です。
各タイプについては、データ型の投稿で説明していますので、是非ご覧ください。

リストはブラケット [ ] で囲むと定義されます。リスト内の要素の間はカンマ , で区切ります。

shopping_list = ["apple","bread","water","cookie","ice cream"]

特定要素の参照

リストでは、要素に順序の認識があるため「2つ目の値を参照する」といった指定が可能です。
特定の位置の要素を参照するには、定義時と同じようにブラケット [ ]で位置値を囲み、変数の隣に付けます。
例えば、上記のshopping_list変数の2つ目の値を参照する場合は、以下のようなコードになります。

#プログラミングでは0が1つ目なので、2つ目は1になります
print(shopping_list[1])

#アウトプットは"bread"
「最後からNつ目の値」という指定

ブラケット内にマイナスの数字を指定すると、「最後から」という指定になります。例えば、[ -1 ]と指定して場合は、一番最後の値が参照されます。

#最後から2つ目の値を参照
print(shopping_list[-2])

#アウトプットは"cookie"
「Xつ目からYつ目までの値」という指定

ブラケット内にコロンで分け、2つ数字を指定するとリスト内要素をレンジで指定できます。
[ スタート位置 : エンド位置 ]という形式で指定します。ここで注意点は、エンド位置の値は含まれません
例えば、3つ目から5つ目の値を参照する場合は、[ 2 : 5 ]という指定になります。

#2つ目から4つ目の値を参照
print(shopping_list[1:4])

#アウトプットは['bread','water','cookie']

要素の変更

リストでは、特定の要素を変更することも可能です。これをミュータブル (mutable)と言います。
例えば、以下のコードを実行すると、2つ目の値を変更することができます。

shopping_list[1] = "orange"

リストの基礎を理解するには、このようなコンセプトをおさえておきましょう。

See you next time!